かいびゃくくずし[開闢崩し]
上級解き筋のひとつで,限界線の攻防のひとつ。
盤面の端に寝かされた3in2×4の部屋において,端に接していない側の角1マスが白マスと確定しているとき,その角マスと隣接する角マス(Mとする)に注目する。もしMが白マスだと仮定すると,自動的に天地開闢が発生するが,この天地開闢により分断禁違反が生じることがある。すると,背理法によりMは黒マスと確定する。
開闢崩しは,分断禁違反を引き起こす黒マスが総て部屋の内部の黒マスであるかそうでないかにより,自己解決型と他力本願型に分けられる。
<自己解決型>
┃3 ┃ ┃C B┃ ┃3 ┃
┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂
┃ ┃ → ┃B ┃ → ┃ ┃
┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂
┃ ┃・ ┃ B┃・ ┃・ ┃・
┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂
┃ ・┃■ ┃A ・┃■ ┃■ ・┃■
┣━┿━╋ ┣━┿━╋ ┣━┿━╋
┃ ・ ┃ ・ ┃・ ・
(1) Aのマスが白マスだと仮定する。
(2) 天地開闢より,Bのマスが総て黒マスとなる。
(3) Cのマスが黒マスにより他のマスと分断されてしまうので分断禁違反。即ち(1)の仮定は誤りなので,Aは黒マス。
なお,自己解決型の開闢崩しは盤面の角でのみ発生し,また盤面の角では必ず発生する。従って,盤面の角で生じる開闢崩しを自己解決型,そうでない開闢崩しを他力本願型と考えても良い。
<他力本願型>
┃ ・ ・ ■ ┃ ・ ・ ■ ┃・ ・ ・ ■
┣━┿━┳━┿━┿ ┣━┿━┳━┿━┿ ┣━┿━┳━┿━┿
┃3 ・┃■ ・ ┃A ・┃■ ・ ┃■ ・┃■ ・
┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂
┃ ┃・ → ┃ B┃・ → ┃・ ・┃・
┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂
┃ ┃ ┃B ┃ ┃ ┃
┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂
┃ ┃ ┃ B┃ ┃ ┃
┣━┿━╋ ┣━┿━╋ ┣━┿━╋
┃ ┃ ┃
(1) Aのマスが白マスだと仮定する。
(2) 天地開闢より,Bのマスが総て黒マスとなる。
(3) 元から入っている黒マスとBの黒マスたちとによって,盤面が左上と右下の2つのエリアに分断されてしまうので分断禁違反。即ち(1)の仮定は誤りなので,Aは黒マス。
他力本願型の開闢崩しの場合,目的の黒マス(上図のA)が確定することで,新たに分断禁が適用できる(上図の一番上のBが白マスと決まる)ので,残りの未確定マスは4つとなる。この4マスは自動的に2in2×2となるので,足下の白や方向転換機へと派生する。
かたつむりていり[かたつむり定理]
端にある4in3×3特有の上級解き筋。
端の4in3×3では,部屋の頂点に相当するマスのうち盤面の端に接していない側の2マスは黒マスだと確定する。V字の4の特殊ケースと考えることもできる。
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┃4 ・ ┃ ┃B ・ B┃ ・┃■ ・ ■┃・
╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂
┃・ ・┃ → ┃・ A ・┃ → ┃・ ・┃
╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂
┃ ・ ┃ ┃A C A┃ ┃ ・ ┃
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(1) Bのうちどちらか1つが白マスだと仮定する。
(2) 数字「4」から,3つのAは黒マスと確定。
(3) Cのマスが周囲のマスと分断されるので,分断禁違反。
(4) (1)の仮定は誤りなので,Bは両方とも黒マス。
なお,この解き筋の名称は,発生する黒マスがかたつむりの2つのツノに見えないこともないことに由来している。
かどの2いん2かける2[角の2in2×2]
→砲台
かどのしろじゅうじ[角の白十字]
角にある4in3×3の白黒は,かたつむり定理(2回適用)と分断禁により,常に一通りに確定する。
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┃4 ┃ ┃■ ・ ■┃・ ┃■ ・ ■┃・
┠ ┼ ┼ ╂ ┠ ┼ ┼ ╂ ┠ ┼ ┼ ╂
┃ ┃ → ┃・ ・┃ → ┃・ ・ ・┃
┠ ┼ ┼ ╂ ┠ ┼ ┼ ╂ ┠ ┼ ┼ ╂
┃ ┃ ┃ ・ ■┃・ ┃■ ・ ■┃・
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かわのじていり[川の字定理]
幻の上級解き筋のひとつ。ゆきすずみおらけ氏が提唱。(解き筋の呼称はにゃんばず(^^;)。)
1in1×5を平行に2つ接すると,中央分離の1と同様の考え方で,大量の白黒が確定する。
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┃1 ┃ ┃・ ・ ・┃
╋━┿━┿━┿━┿━╋ → ╋━┿━┿━┿━┿━╋
┃1 ┃ ┃・ ・ ・┃
╋━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┷━┷━┷━┷━╋
■ ・ ■ ・ ■
きばく[起爆]
nin2×nの部屋の黒マス・白マスの配置状況は,黒隣接禁により,2通りしかない。
┃3 ┃ ┃■ ・┃ ┃・ ■┃
╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂
┃ ┃ → ┃・ ■┃ OR ┃■ ・┃
╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂
┃ ┃ ┃■ ・┃ ┃・ ■┃
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従って,nin2×nの部屋の中の1マスが黒マスと確定するか,白マスと確定するかした時点で,部屋内の他のマスも白黒も総て確定する。この,nin2×nの部屋中の1マスの白黒が確定し,残り全部が確定する解き筋を「起爆」という。
最初に確定するマスが白マスの場合(基本的に,そのマスの隣にある部屋外のマスが黒マスとなることによって発生する)を「外部誘爆型」,黒マスの場合を「内部誘爆型」という。
きょうせいくのじのしろ[強制くの字の白]
上級解き筋のひとつ。2in2×3で,同じ長辺に接する2つの角のマスがともに白マスだと確定したとき,対辺の中央のマスも白マスと確定する。
┃2 ・┃ ┃B ・┃ ┃2 ・┃
╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂
┃? ┃ → ┃A B┃ → ┃・ ┃
╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂
┃ ・┃ ┃B ・┃ ┃ ・┃
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(1) Aのマスが黒マスだと仮定する。
(2) 黒隣接禁より,Bのマスが総て白マスとなる。
(3) (2)は数字「2」に矛盾するので,(1)の仮定は誤り。従って,Aは白マス。
くのじれんさ[くの字連鎖]
下図の「くの字生成マシン」で形成される盤面のこと。
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┃2┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃■┃・┃・┃■┃・┃・┃■
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┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ → ┃・┃・┃■┃・┃・┃■┃・
┠ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ┠ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃■┃・┃・┃■┃・┃・┃■
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━ ┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━
┃ ┃・ ・ ・
寝かせた2in1×3から平行に1×nを連続配置する手法自体は,(単調ではあるが)難易度を上げることなく空中に「くの字」を生むことができるので有効である。但し「使い過ぎ」には注意。
くろます[黒マス]
黒く塗る/塗られたマス。へやわけを構成する要素のひとつ。
へやわけにおける表出数字は,その部屋に入る黒マスの数を表している。但し,数字が入っていないからといって,その部屋に黒マスが入らないとは限らない 。
なお,数字の書いてあるマスが黒マスになったからといって,その数字が無効になる訳ではないので注意。因みに,やじさんかずさん というペンシルパズルでは,数字の入ったマスが黒マスだと確定した場合,その数字の情報は無効になる。
くろりんせつきん[黒隣接禁]
へやわけのルール(4)前半「黒マスはタテヨコに連続しません。」のこと。このルールがないとへやわけの殆どの解き筋が機能しなくなる。例えば,2in1×3ですら黒マスの入り方が一通りに決まらない。
ひとりにしてくれ,黒マスはどこだ,余計文字クロス,ヤジリン,ケイスケなど,多くのペンシルパズルに共通するルールで,元々はクロスワードを創る際の作者側の暗黙ルールに由来する(と思われる)。隣接禁。
けっさく[傑作]
それを解いた作者自身以外の人たちのうち,数人または少数または半数または多数または殆どの人から,解き味または解き筋または視覚的美観または精神的苦痛または直観的印象またはその他の理由で「いい問題だ」と認められた問題。
総ての問題は傑作であり,また駄作でもある。
げんかいせんのこうぼう[限界線の攻防]
数字の入った部屋において,黒マスの詰め込み方と分断禁違反による背理法から,あるマスを黒マスだと確定させる解き筋全般を指す総称。へやわけ界の新しい波のひとつで,漸く全容が見えてきた感がある。
具体的な解き筋は,V字の4,開闢崩しなどを参照のこと。
こくいってん[黒一点]
へやわけの代表的な入り口のひとつで,ホワイトニングと並んで最も易しい解き筋のひとつ。
1in1×1の部屋中のマスは,数字「1」により無条件に黒マスになる。
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┃1┃ → ・┃■┃・
╋━╋ ╋━╋
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予想外の波及効果を起こす確率が低く,解き手の解く方向を制御しやすいので,創り手側から見ても使い勝手が良い装置である。難点は見た目の美しさが損なわれる可能性が高いところか。